ハンガリーの首都ブダペストの風景イメージ
●感想1
ハンガリーの数百万匹のカゲロウ一斉羽化大乱舞はとても映像が美しく楽しめました。ただ、日本の川で通常みられるものでもはるかに大乱舞のものがあります。
大乱舞という切り口ではなく、カゲロウを愛する文化が地元にある様子をもっと詳しく紹介してもらえればうれしかったです。日本にはカゲロウを愛する文化はないと思います。日本ではカゲロウ大発生を迷惑な事象、水質汚濁の象徴として捉えています。
なお番組では清流だからカゲロウが残存しているという説明がありましたが、ここのカゲロウの住処は泥です。富栄養の状態がカゲロウには必要です。
一方、ダーウィンが来たでは以前に日本のカゲロウ大発生を迷惑行為の視点から説明していて環境汚染(水質汚濁)の問題としてして紹介したように記憶しています。
ハンガリーのカゲロウ発生は水質がよいから、日本のカゲロウ発生は水質汚濁だからという単純思考で2つのカゲロウ発生を考えてよいか疑問になりました。
情緒(視聴者の感情)ではなく、純粋生態学的に比較することも大切であると考えました。
●感想2
花見川でも毎年カゲロウ発生があります。ハンガリーの例よりは規模は小さいですが、イメージとしては大乱舞です。
「コイが水面から上に体を半分出して、立ち泳ぎしながらカゲロウを捕食しようとした姿を見て驚きました。
釣り針にかかって暴れ回っているのではないかと思ったのですが、そうではなく、空中を飛翔しているカゲロウを下流方向に向かって3~4秒間ほど追いかけていたのです。
コイやカメが落下したカゲロウを盛んに食べていました。」という状況が生れます。
ブログ花見川流域を歩く2014.07.21記事「花見川のカゲロウ一斉羽化」
なお、ハンガリーのカゲロウは産卵のために上流に向かうという説明がありました。それがもしカゲロウ一般の産卵特性だと考えると、花見川では多数が下流に向かい少数が上流に向かうという2つの方向性があることに興味が湧きます。つまり多数のカゲロウが下流を目指しますが、そのカゲロウはどこから来ているのかという問題に興味が湧きます。印旛沼堀割普請で新川(平戸川)の上流部流域が花見川流域に瀬替になったために生じた事象である可能性が推定できます。花見川で下流に向かうカゲロウの大群は新川(平戸川)から大和田機場を乗り越えて飛んできているのかもしれません。カゲロウは人工的な流路変更を承認していない可能性があります。興味が湧きます。
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